2010年9月28日火曜日

曼珠沙華と狐



 
狐の男の子がやってきてお母さん狐に言いました。 
 「うわぁ! かざぐるまがいっぱい!」 
お母さん狐が言います。 
 「坊や、それは曼珠沙華って言うお花よ」 
 「なーんだ、そうかぁ。だから吹いても回らないんだ~」   
さっきから花をフーフーと吹いていた坊やは、 
つまらなさそうです      

お母さん狐は「ちょっと待っていてね」と言うと呪文をとなえ、 
曼珠沙華をかざぐるまにかえました。

 
    
 「ありがとう! お母さん」 
子狐は曼珠沙華のかざぐるまを持って走り出しました。 
かざぐるまは気持ちよさそうに クルクル 回りはじめます。  
子狐が楽しくなって、よけいに早く坂道を走りまわると、 
かざぐるまもいっそう早く、クルクル クルクル 回りました。 
        
走りまわって男の子がそろそろくたびれそうになった頃、 
 「シィッ!!」 
お母さん狐が言いました。 
 「人の声がするわ。きっとお墓参りの人たちね。 
  さぁ、見つからないうちに帰りましょう」 
男の子は「は~い」というとかざぐるまを置いて 
お母さんについていきました。 
それからしばらくすると、今度は人間のお父さんお母さん 
そして男の子が山道を上ってきました。 
 
お花の入った桶を持っています。 
 「わぁ! かざぐるまだ!」 
ちょっとくたびれかけていた男の子は、 
とたんに元気になって言いました。 
 「誰のだろう?」 

不思議そうに男の子が拾うと、 
かざぐるま風もないのにクルクル クルクル  
歌うようにまわり始めました…… 


とさ。お話はこれでおしまい。ぼうや、おやすみ。
 
 

   
                                       

2010年9月14日火曜日

海沿いの町へ

今日は海に沿って走る電車に乗って、
88歳の大伯母を訪ねました。

腰も曲がってしまった大伯母ですが、
元気にいろいろな話をしてくれました。
 
大伯母さま、いつもありがとうございます。
 
帰りは海の見えるロープウェーで帰りました。

写真は、訪れた町のマンホールの蓋です。
(どこか、分かるよね。)

2010年9月11日土曜日

おいしいお酒

 
「珍しい酒が手に入りました」

その人は言う

「心のなかに白い壷があるでしょう
泣いたときは涙をそこにためるのです
少しずつ涙をためて いっぱいになったら
壷に栓をして 暗くて涼しいところに置いておきます

2年か3年経つとおいしいお酒ができあがります

誰にでもできることですが 飲むならやはり
美女の涙でつくったお酒がいちばんでしょう

それがこれです」

すすめられるままに飲んでみると
とろりとしておいしかった

「こころもち潮の味がするね」と言ったら

「ええ だから酒の肴はいらないんです」

その人はすました顔でそうこたえた
  


※暑さも和らいできた今日この頃、すこし元気になったので、笛のかわりの法螺を吹いてみました。

2010年9月6日月曜日

慎重に検討を重ねた結果


ずっと前に使っていたプラスティックのマウスパッドが、
熱のせいかヘナヘナになり、
それからはマウスパッドなしでした。
特になくてはならないわけでもなく、
仕事にも支障がなかったわけで…。
 
ですが、ベニヤを敷いている(上の写真の机ではない)我が仕事机の、
マウスパッドの位置、だんだん黒ずんでくるので、
いいのが見つかったら買おうと思ってました。
そして昨日、徘徊していた西武デパートで、
箱根寄木細工のマウスパッドを見つけたのです!
 
最初、目にとまったのは市松模様のおとなしいもので、
サイズもこの二分の一でしたけど、
即効買わずに家に戻り、どうしたものかと考えたあげく、
今日、池袋に立ち寄った折、
「箱根寄木細工はこれでなくっちゃ!」柄の方を買いました。
 
結果、とても気に入ってます。
今まで使ったマウスパッドのどれよりも。
マウスの移動が気持ちいい。置く手の感覚も気持ちいい。
満足です、ええ。

2010年9月5日日曜日

夜の訪問者

 
窓を開けて仕事をしていたら、
バサっ! というか、ドサっ! というか
飛び込んできたカマキリ君。
 
記念撮影してから、ピーちゃんに見つからないうちに
ご退場願いました。
  
一番よく取れたのをアップします。
当のカマキリ君に見せられないのが残念。