風の強い今日という日に、師と仰ぐ先生が遠くへ旅立たれた。
風の一字を雅号に入れておられた先生は、
文字通り風になられたに違いない。
そんなことを考えながら桜並木の道を歩いていると、
一陣の風に花房が落ち、私の肩を叩いた。
「あ、先生!」
見回すと道のそこここに八重の花房が落ちている。
それらを集めて持ち帰り、グラスに挿すと、
花は少しの生気を帯びはじめた。
今夜想う先生のこと、
風の音を聞きながら、
花の香りをかぎながら。
Taiyoh no higashi, Tsuki no nishi. Hikari wo sagasite doko made mo.
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